局所療法一回目開始

今日から網膜芽細胞腫治療のセカンドステージに突入です。局所療法のために入院しました。
今回の入院は5日間と短くなっています。
治療内容は手術で

  • 眼動注
  • レーザー

それと、全身麻酔下での眼底検査をやります。手術時間は2,3時間だそうです。

眼動注の治療

目に通じる血管へカテーテルを使って直接、抗がん剤を流します。メルファランという薬を使うそうです。先生によると全身に使えば白血球が減って免疫抑制されるような薬だそうですが、目の周りの局所に使用するために、副作用の心配が低いということでした。Googleさんに聞いてみたら、骨髄腫で使われることの多い薬だそうですね。
目の血管は太ももの付け根からカテーテルを入れて到達するそうです。太もも、心臓の近く、頚動脈とあがっていって、脳にいく血管から目にいく血管が枝分かれしていて、その目のほうの血管に流すと。脳への血管もあるので、これは風船のようなものでふさいでおくそうです。脳の血管をふさぐということは心配ですが、脳にいく血管は他に3本あるらしく、そちらが通っているので大丈夫とのこと。
目の血管が眼動注で想定している血管から出ていない場合が全体の2%程度あるそうで、この場合は眼動注はできないそうです。
抗がん剤治療ですが、予防接種には影響ないということです。ただ、手術前2週間と手術後1週間は予防接種は控えてほしいということ。予防接種で熱が出ると、38度ぐらいあれば手術中止だし、眼動注後の発熱が予防接種によるものか眼動注によるものか見分けがつかなくなり困ってしまうらしい。ということで、娘の予防接種は11月以降に局所療法の様子を見ながらやらなくてはいけないようです。あせらずやるしかないかな。

レーザー

腫瘍にレーザーを当てることで、腫瘍の温度を60度ぐらいに上げて、ゆで卵状態(要はたんぱく質が固まる)にして攻撃する治療。視神経の近くに行うことができない。
娘は眼底検査で腫瘍が視神経にかかって見えるので、その部分はレーザーできないそうです。眼動注が効いてくれるといいのですが。
メルファランは温度が高いほうが効き目が強くなる性質があるそうなので、レーザーと眼動注の併用で効果増が見込めるとのこと。

全身麻酔での眼底検査

眼底の写真をとることができるそうで、腫瘍がどうなっているかをはじめて実際に見ることができそう。腫瘍はいやだけど、ぜひとも見てやりたい。

娘の現状

娘は播種だった部分が小さくなっていたり、網膜はく離していた部分がよくなって、名残であるたんぱく質の塊がちらほら見えるそうです。全体としてよい方向に行っている感じなので、このまま治ってほしい。

今後

この局所療法を1.5ヶ月おきに3回は行うそうです。それ以降は治療の結果次第で増えることもあるそうです。10回とか治療した人もいると聞きましたが、なんという期間でしょう。治療した子も親御さんも苦労していますね。みんながよくなればいいのに。