子供には怖いと思うものが必要なのかもしれない

肌寒かった土曜日に近くの公園でお祭りがあり、出かけてきました。
お祭りですが、おみこしはありません。模擬店が出ていて、舞台があって、ソーラン節の太鼓や、コーラス、フラダンスなど地域の方が参加していろいろやっている感じです。娘は、太鼓が好きみたいで、ノリノリで見ていました。
お昼近くの時間で、娘のお友達の家族と一緒にランチを食べながら、楽しんでいました。
そうやって、ちょっと寒い中、子供たちと駆け回って体を温めたりしながらすごしていると、舞台も後半になって、獅子舞が始まったわけです。
僕も小さいころに実家の地区のお祭りで見て以来、テレビ以外の実物の獅子舞はあまり見た記憶が無かったので、懐かしいなーと見ていたんです。あ、がぶっとやってもらうと、ご利益とかあったよなーと思って、「行ってくる!!」と妻と娘は、「がぶがぶ」されに舞台のほうに出て行ったのです。
娘は、やんちゃで、結構気が強く、いつも手を焼いているし、節分のときに鬼のお面をしていた私をまったく怖がらなかったりで、正直、あっけらかんとして戻ってくるんだろうなーと遠目に見ていたところ、妻が大笑いで帰ってきたわけです。

妻「超怖がってた! 大口開けて泣いて、ポップコーンがドバーって!!!」

娘は、獅子舞に行く直前に、子供限定で無料配布されていたポップコーンを食べていたのですが、その食べかけをぼろぼろ落としながら泣いたそうです。失敗しました。そんなリアクションするとは夢にも思わなかったので、静観していましたが、、、写真取りに行けばよかった。


そして、戻ってきた娘を追いかけるかのように、再度獅子舞到来!!!。


もう、パニックで大泣きです。一緒に来ていたお友達(3歳、2歳)も大泣きですごいことに。子供ってこういうの本当に怖いんですねぇ。


そして、帰宅後。いつものように言うことを聞かない娘に、こういってみたのです。
「言うこと聞かない子には、がぶがぶさん、またきちゃうよ」
ほんとうに、怖かったんですね。いままで何言ってもきかない子だったのに、ぴたりと駄々っ子をやめたではありませんか。。。魔法です。
イヤイヤの気持ちで騒ぎ立てて、何を言っても聞こえていない様子でしたが、この一言でこちらの言うことを聞くようになったのです。

そして、「がぶがぶ」さんのことを言わないで注意しても、以前よりこちらの言うことを聞いているようなのです。怖い存在のおかげなのかもしれません。
怖がっているので、あまり調子に乗ってはいけないですが、いけない子すぎる時には、「がぶがぶ」さんのお世話になろうと思います。


獅子舞のような子供が怖がるような事は、案外、子育てには大事なスパイスなのかもしれません。