娘が網膜芽細胞腫という病気にかかった

つい先日3ヶ月になった娘が、病気、それも小児ガンだとわかった。
カミさんが、薄暗い部屋で娘の目が光ることがどうしても気になるということで、6月30日に病院へ。
娘の目はたまたま色素が薄いんじゃないか?そこまで気にしなくても次の定期健診のときにでも聞いてみればいいと、自分は本気で思っていた。
内心、カミさんの心配性には参ったものだな。。と思ったりもしていたのだけど。
なんと、15000人に一人の病気と診断された。国内では年間で80名ほどがかかり、ひどいと目を摘出しないといけないかもしれない。
まったく信じられない。
最近、喃語が上手になり一生懸命にお話したり、ベビージムで遊ぶときだって、手が器用になってハンドルを引っ張ることが出来るようになったり、こんなにも元気なのに。。
健康そのものだと決め付けていた。
娘の異変をわかってあげられなかったことを、すごく反省した。

今は都内の某病院に入院し、抗がん剤の治療をはじめている。

今日、MRIの検査結果を聞いたら、目の外への転移の可能性は低いとのことで少し安心した。
左目には、眼球中に1立方センチメートルほどの腫瘍がある。
右目には、今のところ無い。今のところ・・・今後はもしかすると。と先生は言う。
左目を取るかどうかは、5分5分とも言う。

治療には、抗がん剤などを使って保存するか、摘出するかという大きな方針がある。
程度がひどければ、摘出と言うことになる。

子供の未来を考えると、命の危険はもちろん避けるべきだけど、目も残してあげたい。
最初に摘出しても、後に摘出しても、15年の生存率に差はないと先生には聞いたけど
やはり、そこにガンがあると思うと、爆弾を抱えているような気分。
今回のMRIの結果としては、すぐに摘出ということにならなかったから、このまま保存を試みるけどこれで良いのか。
考えて、決断した結果だけど、やっぱり不安だ。

仮に摘出したとしても、義眼も良く出来ている。
がんセンタで、はじめはそうと気づかなかったのだけど、義眼をした子が居た。
看護士さんとその子のお母さんとの会話が聞こえてこなければ、義眼だとは気づかなかったぐらいに、かなり良く出来ている。

だけど、娘の目は、取ってしまったら、それまでだ。もう戻らない。
5分5分の確率にかけてみることもせずに、あきらめてしまうのは、娘が成長したときに説明する言葉に困る。
けど、命はそれよりも重い。死んでしまってはどうにもならない。

娘の運命は、僕たち両親の決断に大きく左右される。

親というのは、こんなにも難しいものなのだろうか。。。